【24年3月更新】キッチンを構成する素材を知ろう【クオーツストーン】

詳細検討部

キッチンを構成する材料で、意匠性機能性が最も求められる場所、それが『天板(ワークトップ』です。

天板素材は様々あり、一般的には『人工大理石』『ステンレス』が多くのキッチンで採用されている材料だと思いますが、今回は『クオーツストーン(エンジニアドストーン)』について、書いていきます。

クオーツストーンとは

『クオーツストーン』とは、粉砕した天然の水晶を樹脂で結合成形した人工石です。

メーカーによって水晶(クオーツ)の含有量は異なりますが、約90%程度のクオーツを含んでいることが多いです。


※写真はイメージです。

また「クオーツストーン=商品名」と思われている方もいらっしゃいますが、『クオーツストーン』は総称で、それぞれメーカーがあり、ブランドがあるので、同じクオーツストーンでも、数種類のブランドがあり、各ブランドに数十種の色柄ラインナップがあります。

どのブランドも基本的には同じ『クオーツストーン』なので、性能の大きな違いはないですが、各社、それぞれの柄展開や対応サイズ、その他の対応範囲など異なる箇所があるので、私が良く提案する3種のメーカーについて、内容・特徴を書いていきます。

※価格については、加工内容や依頼先で異なりますので、検討したい!という方は対応出来るキッチンメーカーに問合せしてみてください。

【シーザーストーン】取扱い:コンフォート株式会社

■原産国
イスラエル

■仕上:5種
(本磨き)(マット)(ラフコンクリート)(ナチュラル)(水磨き)

■スラブ(原板)
標準:3000x1400㎜
JUMBO:3300x1600㎜ ※Premium PLUSのみ

厚み:13㎜/20㎜

■ランク
スーパープレミアム(2種)/プレミアムプラス(4種)/プレミアム(11種)/スペシャル(3種)/スタンダード(11種)

■ポイント
・シンクまで一体で作る事が可能。(3100は製作不可)
シーザーストーンシンク 調理プレートシーザーストーンシンク まな板
(コンフォートHPより画像引用)
・ショールーム4拠点【東京2(大手町・南青山)/大阪1(心斎橋)/福岡1(福岡)】
・HPがランク含め、見やすい。
個人的に一番提案するのが、この『シーザーストーン』です。
カラーバリエーションも多く、仕上げも色々とあります。
金額は高いですが、大きな柄で存在感を出すなら【スーパープレミアム】一択。


5031 Statuario Maximus


5131 Calacatta Nuvo

個人的に好きな柄が多いのは【スペシャル】です。

6131 Bianco Drift
6131 Bianco Drift

6003 Coastal Grey
6003 Coastal Grey

6338 Woodlands
6338 Woodlands

【フィオレストーン】取扱い:アイカ工業株式会社

■原産国
韓国

■コレクション:8種
(ジュエル)(グラッシィ)(グラニュール)(グレイン)(サンディ)(マーブライズ)(ワイルドストーン)(エレガンス)

■スラブ(原板)
3000x1400㎜

厚み:12㎜

■ランク
G5(2種)/G3(3種)/G2(16種)/G1(8種)

■ポイント
・8つのカラーバリエーショングループがある
・標準的な加工一覧も見られる
・メジャーな日本代理店メーカー取扱いのため、色々なキッチンメーカーで採用されている

恐らく、クオーツで認知度が高いのがこの『フィオレストーン』かと思います。

原産は韓国ですが、扱っている会社が『アイカ』さんで、メラミン化粧板やキッチンパネルなど、キッチンに関わる素材を沢山作られている会社です。

量産メーカーでも対応出来るクオーツとして使用されている事も多く、高層マンションのハイグレード仕様のキッチン欄には【クオーツ天板を使用!】なんて文言も仕様書や広告で見る事も多いと思います。
それが大体この『フィオレストーン』の事が多いです。

また(ジュエル)コレクションは天板のキラキラ感が凄く感じられる仕様になっており、まさしく宝石(ジュエル)と呼ぶに相応しい内容かと思います。


HK-JW01(ジュエルブラック)


HK-JW02(ジュエルシルバー)

輝く天板の上で調理・・・宝石好きな人にピッタリな内容です。

【サイルストーン】取扱い:コセンティーノ株式会社

■原産国
スペイン

■テクスチャ:2種
(本磨き)(スエード)

■スラブ(原板)
スタンダード:3060x1400㎜
ジャンボサイズ:3250×1590㎜

厚み:12㎜

■ランク
Ⅲ/Ⅳ/Ⅴ/Ⅵ/Ⅶ

■ポイント
・世界№1シェアのクォーツストーン
・サイズが様々な展開があり、使用箇所に応じて検討可能
・コセンティーノ社はデクトン(セラミック)の取扱いもされている

こちらは他2種よりも価格が高いですが、素材に詳しい人からの指定があったり、デクトンも比較検討されている方は同じ会社が扱っているので、比較しやすい事もあります。

OCEAN JASPER F

Ocean jasper f(オーシャンジャスパー


Et marquina(エターナルマルキーナ)

柄がハードな物からソフトなもの、またカラーも様々あり、グリーン/ブルー/レッドなどもあり、好き嫌いがはっきり出せ&個性も出せる。

そんな希望に対応出来るのが【サイルストーン】です。

まとめ

【クオーツストーン】はほぼ水晶で出来ている人工石の天板の総称で、その中に色々なメーカーが出している商品たちのことです。

その一例として【シーザーストーン】【フィオレストーン】【サイルストーン】を今回は取り上げました。

恐らく、クオーツ検討の方が、この3社を見て「どれも気に入らない」という事は無いと思うので、気になる方は各メーカーのHPで柄の確認、施工事例が掲載されている商品もあるので、実際のサイズ感でのイメージも出来るようになってます。
(気に入らない方は、理由にもよりますが、高級志向の場合は天然石やセラミックで検討してみてください)

一般的な【人工大理石】より固く、汚れの染み込みも少ない素材なので、価格は上がりますが、長く使うキッチンなのであれば、天板は多少予算が上がっても妥協することなく決める事をオススメします!

ホームページの画像や事例写真、小さいサンプルだと柄が分かりにくかったり、質感は実物で無いと分からないので、実物が見たい方は、お近くの取り扱いショールームに行かれるか、一部商品は実際のキッチンメーカーにも展示があったり、サンプルがあったりするので、そちらに行って見て・触って確かめてみてください!

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