【キッチンリフォーム】オーダーキッチンだから叶うキッチンリフォーム【改装/改修/フルリノベ】

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数多ある【キッチンリフォーム】の情報から、このページを選んでいただき、ありがとうございます。

戸建住宅の現場監督を経験し、現在はオーダーキッチンの営業として数多くのリフォームも経験した上で、リフォームについてのアドバイスを書いていこうと思います。

1点、拘りのあまりないキッチン入替の検討の方は、もっと素敵なリフォーム紹介サイトは数多くあるので、そちらをご覧いただければと思います。

分かりやすい商品ラインナップと価格帯、リフォーム会社が売りやすい商材が並べられたサイト達があなたを待ってます。

ここでは
『キッチンをとことん知りたい!拘りたい!!』
『一生使えるキッチンにしたい』
という方向けに、ありきたりなリフォーム紹介ではない、少しマニアックな内容について3部構成解説していきます。

第一部:オーダーキッチンとは
第二部:多い要望について
第三部:そこまで拘る?ポイント

 

第一部:オーダーキッチンとは

「オーダーキッチンって、ハードル高いよね!」
「どうせ高すぎて見に行くだけ無駄でしょ!」
「あまり知らないメーカーだと不安!」

という声も聞こえてきそうですが、そんなイメージを払拭できるほどのメリットがオーダーキッチンにはあります!!

単なる入替で、既存のI型壁付キッチンを同じサイズ、同じようなデザインで検討される方は、数十万で対応出来る事も多いですが、同じI型壁付キッチンでも、拘り様によっては、余裕で3桁万円になります。

というか、私が今まで提案・採用頂いたほぼ全てが3桁万円です。
(稀にミニキッチンで数十万の案件もありましたが)

では、何が既製品とオーダー品で違うの?という方に、簡潔に3つ紹介します。

①サイズオーダー

オーダーではmm単位での調整が可能!・・・それで?って思ったそこのあなた!

どこの何がmm単位で調整が出来るのか。という事が非常に重要な内容です。

例えば、先に話題に出しました【I型壁付キッチン】で解説すると、今使用されているキッチンサイズが2600㎜のサイズで、両側に壁があるとしましょう。

既製品では、2550+50mm調整材。という納まり方が一般的です。

しかし、オーダー品では、2600全て収納にする事も可能なのです。
「たかが50㎜」ですが、されど50mmです。

そして、単に全体サイズだけの調整だけではなく、各収納内容についても、細かくサイズ調整が出来ます。

「コンロ下にはフライパンを入れたいけど、縦に並べて収納したいから、幅が600㎜、深さが350㎜の引出がほしいんだけど」

「カップボードにお気に入りの器を綺麗に並べて収納するために、引出内寸の調整がしたい」

「家電を見せる・収納する。を内容に応じて使い分けしたい」

「調味料が凄く多いので、スパイス専用の収納スペースを多く確保したい」

そんな声も漏れなく叶えられるのが、オーダーキッチンです。

あるキッチンに合わせて自分自身が合わせて使う。のが既製品キッチン。
自分自身に合わせて作る。のがオーダーキッチン。です。

自分が主人公か、キッチンが主人公か。物を買うのか、事を買うのか。というくらい、既製とオーダーでは違いが出てきます。

何処に何をどれだけ、どのように収納するか、したいか。幅x高さx奥行、全てに対して綿密に打合せして決める事も出来ます。

存分に想いを伝え、叶えられるのはオーダーキッチンのメリットです。

見せるデザインキッチンで収納は拘るべきポイント。

要望が多いのは、背面(対面)側の収納にA4サイズのファイルやBOXを収納するのに必要な奥行を確保したい!というのは非常に多いです。

お子様のプリント類や、各種書類など、バラバラしてしまいがちな内容をBOXにまとめ、尚且つ背面(対面)側の収納は多くが開扉で内寸がそこまで深くない仕様が多いので、ギリギリ足りるか足りないか。という所で足りない場合はかなりのストレスになります。

 

 

②素材オーダー

これに関しては、オーダーキッチンメーカーでも、対応可否が分かれる部分もありますが、概ね希望通りの素材選定は出来るかと思います。

ある程度、メーカーが用意した様々な素材を何処にどのように使うか。という選択をする事が多いですが、普段扱っていない内容でも、聞いてみれば対応してもらえるかもしれないので、せっかくオーダーするなら、後悔しないように、希望は漏れなく伝えるようにしてください。

ただ、収納と違い、素材に関しては、過去の実績やお手入れなどにも大きく影響するので、単にブランドや見た目だけで選んでしまうと、使ってみて汚れが目立つ。や傷が気になる。など、思わぬ事態になる事もあるので、慎重に選びましょう。

素材オーダーで一般的なのは「扉材」と「天板材」がメイン。他に「収納内部の素材」もオーダー出来たりもします。

素材のもつポテンシャルを生かしつつ、価格なのか意匠性なのか性能なのか、重視する内容を決め、選定するようにしましょう。

次の機器もそうですが、いざという場合には部分交換等も対応出来ますが、機器より天板・扉材を変える方がハードルは高いです。

③機器オーダー

加熱機(ガス、IHをメインに、テッパンやバーベキューグリル等)、水栓(浄水器や水素水、タッチレスやタッチ機能等)、食洗機(プルオープンorフロントオープン)、換気扇(自動洗浄やフィルターレス等)、ビルトインオーブンにビルトイン冷蔵庫やワインセラーなどなど・・・。

国産・海外産含め、色んな選択肢が素材同様にあります。

機能重視だと国産、デザイン重視だと海外産、みたいなざっくりした方向性の決め方もありますし、加熱機は利便性&清掃性でIH、食洗機は一度に沢山洗いたいからフロントオープン。のように使い勝手で選択する事も出来ます。

比較する際のメリット・デメリットや、使い方はキッチン営業担当に確認し、個別に深く知りたい場合は、各機器メーカーに実際に足を運ぶことをオススメします!

機器に関しては、年々利便性やデザイン性などアップグレードされた商品が発売されますし、買い替えも目安は基本10年程度でリフォーム(交換)するべき内容となってます。

将来を見越した仕様に当初からしておくこともオーダーだと叶えられます。

「ガスとIH、どちらも使いたい」・・・併用できる機器の選定をして頂く。

「将来、ガスからIHに変更したい」・・・IH用の電源も仕込んでおきましょう。

「オーブン、将来的にビルトインしたい」・・・オーブン用の収納を設置し、付けたいタイミングで収納を外してオーブンと入れ替えましょう。

第二部:多い要望について

第一部でご紹介した通り、オーダーキッチンはサイズ、素材、機器の全てにおいて、使い手であるお客様自身を中心に設計できる点が最大の魅力です。ここでは、お客様から実際に多く寄せられる具体的なご要望を、3つの要素に分けてご紹介します。

① サイズ要望:収納力と作業効率の最大化

既製品の「2550mm + 50mm調整材」という納まりを「2600mm全て収納」にするという話は、オーダーキッチンのごく一部の恩恵に過ぎません。お客様の「キッチンで何をしたいか」「何を持っているか」を細かくヒアリングすることで、収納効率と作業効率を極限まで高めるサイズオーダーが可能になります。

1. ワークトップ(天板)のサイズと高さ

キッチンで最も重要と言えるのが、調理の快適さに直結するワークトップのサイズと高さです。

要望項目 具体的な内容 オーダーのメリット
作業スペースの確保 「まな板とボウルを両方広げても余裕がほしい」「料理教室のように数人で作業したい」 コンロやシンクの位置を調整し、最も使う場所のワークトップ幅1000mm以上確保。既製品の規格にとらわれず、壁から壁まで最大限に利用します。
奥行の調整 「奥行き650mmだと手狭」「作業台としてだけでなく、配膳カウンターとしても使いたい」 既製品の標準650mmから、750mmや800mmに調整。手元を広く使えるだけでなく、背面収納やダイニング側との通路幅を考慮した上で、最も使いやすい奥行きを決定します。
カウンターの高さ 「身長が高く、既製品の850mmだと腰が痛くなる」「家族の中で一番使う人に合わせたい」 10mm単位で高さを調整。一般的に「身長 cm」が最適と言われますが、お客様の調理スタイル(腕を伸ばすか、肘を曲げるか)に合わせて微調整し、870mm、900mmなど最適な高さを実現します。

2. 収納内部の「使い切り」設計

「たかが50mm、されど50mm」は、引き出しの中でも言えます。既製品では規格品のレールや箱を使うため、デッドスペースが発生しがちですが、オーダーでは収納したいモノから逆算してサイズを決めます。

要望項目 具体的な内容 サイズオーダーの具体的な手法
フライパン・鍋収納 「フライパンを重ねず、立てて収納したい」「高さのある中華鍋も入れたい」 引き出しの深さを350mmに設定し、専用の仕切りを設置。幅も鍋やフライパンのハンドル長に合わせて600mm、700mmなど細かく調整します。
カトラリー収納 「既製品のトレーだと、持っているカトラリーやツールが収まらない」「調理道具と食卓用を分けたい」 引き出し内寸をミリ単位で設計し、仕切り(ディバイダー)の位置も固定せず、可動式に。持っているお箸、フォーク、菜箸などの長さと本数を考慮して設計します。
食器収納 「大皿と小皿を縦に並べ、引き出しに収納したい」「食器棚の奥行きが中途半端で奥のものが取りにくい」 カップボードの引き出し内寸を食器の直径に合わせることで、引き出しを全開にすれば全てが見渡せるように設計。奥のデッドスペースを無くします。
ゴミ箱スペース 「キッチン内に燃えるゴミ、プラ、資源ゴミの3つを隠したい」「ゴミ箱のフタを開けるスペースも確保したい」 ゴミ箱のサイズに合わせて収納扉を設計し、フタを開けた時の高さや、引き出し式、扉式など、ゴミの量や種類に応じた最適な収納方法を確保します。

3. 空間との調和

キッチン自体が持つサイズだけでなく、リビングダイニングや他の家具との調和を取るためのサイズ調整もオーダーならではです。

  • 壁面との隙間調整: 壁付キッチンにおいて、キッチンと壁の隙間を完全に無くし、チリひとつ入らないような納まりにすることで、清掃性を高め、空間の美しさを際立たせます。
  • 家具とのライン合わせ: 隣接するリビングの収納棚やダイニングテーブルと天板の高さやラインを合わせることで、キッチンだけが浮かない、一体感のある空間を創造します。

② 素材要望:意匠性と機能性の両立

素材オーダーは、扉材天板材がメインとなりますが、お客様の要望は「見た目(意匠性)」と「使い勝手(機能性)」の両極にあります。オーダーキッチンでは、この2つを高いレベルで両立させる素材選定が可能です。

1. 天板(ワークトップ)の要望

天板は最も過酷な環境に晒される部分です。素材選びは、価格、耐久性、デザイン、メンテナンス性のバランスが重要になります。

素材 特徴とメリット 多い要望と選定のポイント
ステンレス 高い耐久性・耐熱性・清掃性。プロ仕様の機能性。 **「ヘアライン加工で傷を目立たなくしたい」「バイブレーション仕上げで高級感を出したい」**など、仕上げの加工にこだわる要望が多い。シンクと天板を溶接してつなぎ目が無い「一体型」にして、清掃性を極限まで高める要望も根強いです。
天然石 重厚感と唯一無二の模様が魅力。高級な意匠性を求める方に。 「大理石の美しい柄を採用したいが、手入れが不安」という懸念が多い。その場合は、酸に強く汚れにくい御影石や、天然石の持つ重厚感を持ちながら機能性が高い**クォーツストーン(人工石)**を提案し、デメリットを解消します。
セラミック 圧倒的な耐熱性・耐傷性。熱い鍋を直置きでき、汚れが染み込まない。 「とにかくお手入れを楽にしたい」「傷や熱を気にせず使いたい」という機能性重視の要望に最適。最近はマットな質感のものが人気で、海外製キッチンで多く採用されています。
人工大理石 継ぎ目のない加工の自由度。シンクと一体化させやすい。 **「シンクと天板のつなぎ目がないようにしたい」**という要望。デザイン性とコストパフォーマンスに優れますが、熱には弱いため、IHクッキングヒーター周りの熱対策を入念に説明します。

2. 扉材の要望

キッチンの「顔」となる扉材は、リビングの雰囲気との調和を求められることが多いです。

  • 突板(天然木): 「木の質感は欲しいが、無垢材は反りが不安」という方に人気。フローリング材や家具の素材と色味を合わせることで、空間全体に統一感を持たせる要望が多いです。
  • メラミン化粧板: 高い耐久性とコストパフォーマンスを両立。「小さな子供がいるので、傷や汚れに強いものがいい」「意匠性の高い柄(石目調、木目調)をリーズナブルに採用したい」という要望に最適です。
  • 塗装扉(ウレタン/UV塗装など): マットな質感や、特注色を求める方に。**「リビングの壁の色に合わせて、キッチンを完全に同化させたい」「モールテックスのような表情を持つ扉にしたい」**など、より高度な意匠性を追求する際に選ばれます。

3. 収納内部やディテールへのこだわり

見えない部分にも素材のこだわりを持つのがオーダーの特徴です。

  • 収納内部材: 「引き出しを開けた時も綺麗に見せたい」という要望から、一般的な白い化粧板ではなく、木目調や濃色(ダークグレーなど)の化粧板を採用し、重厚感や高級感を演出します。
  • 金物: 引き出しの取っ手(ハンドル)は、既製品では選べない真鍮製やレザーなど、家具の金物に近い素材を選定し、キッチンのデザイン性を格段に高めます。

③ 機器要望:調理スタイルを具現化する最適な組み合わせ

オーダーキッチンは、**「どのメーカーのどの機器でも採用できる」**点が最大の強みです。お客様の調理スタイルやライフスタイルを細かくヒアリングし、最適な機器をパズルのように組み合わせることが求められます。

1. 加熱機器:スタイルに合わせた選択

要望項目 具体的な内容 機器オーダーの対応例
調理のバリエーション 「IHの便利さと清掃性は欲しいが、中華や炙り料理でガスの高火力も捨てがたい」 IHクッキングヒーターとガスコンロをワークトップに併設する。あるいは、IHと**テッパン(グリドル)**を組み合わせて、プレート料理を楽しめるように設計します。
見た目と機能性 「生活感を無くしたい」「海外ドラマのようなフラットでミニマルなデザインがいい」 ドイツ製イタリア製などの海外製IHを選択。フレームレスでワークトップと完全にフラットに埋め込むことで、清掃性もデザイン性も高めます。

2. 食洗機:容量と使い勝手を重視

食洗機は**プルオープン(引き出し式)フロントオープン(前開き式)**で、選定が二分します。

  • フロントオープン: 「一度に大量の食器や鍋を洗いたい」「海外製の大容量モデルがほしい」。海外メーカー(ミーレ、ボッシュなど)が中心となり、容量と収納の自由度を求めるお客様に選ばれます。
  • プルオープン: 「慣れた使い勝手がいい」「食器のセットが楽」。国内メーカーが中心で、操作性や国内の食器サイズに合わせた収納が特徴です。

3. 換気扇(レンジフード):清掃性と静音性

「換気扇掃除は最も避けたい」という要望が非常に多いです。

  • 自動洗浄機能:日本のメーカーで採用されている自動洗浄機能付きのレンジフードは、清掃の負担を大幅に軽減します。
  • 海外製デザイン:海外製はデザイン性が高く、キッチンの意匠性を高めますが、国産品に比べて吸い込み能力や静音性で劣る場合があるため、キッチンスペシャリストとしてそのデメリットも正確に伝えます。
  • 昇降機能:カップボード側に設置する場合など、高さを変えられる昇降式を選択し、必要な時だけ下げて使うなど、空間デザインと機能性の両立を図ります。

4. その他のビルトイン機器:生活感を排除

生活感を排除し、デザイン性の高い空間を実現するために、ビルトイン機器の採用が鍵となります。

  • ビルトイン冷蔵庫/冷凍庫: 「キッチン全体を家具のように見せたい」という要望に。扉材で面材を合わせ、冷蔵庫の存在を完全に消します
  • ワインセラー/オーブン: 「料理が趣味なので、本格的な調理機器を組み込みたい」。ミーレやAEGなどの本格的なオーブンを組み込むことで、キッチンを本格的な調理スタジオに変貌させます。

第三部:そこまで拘る?ポイント

オーダーキッチンを採用されるお客様は、時に**「そこまで拘るの?」と感じるような、細部にまでこだわった設計を求められます。しかし、これらのディテールこそが、「自分自身に合わせて作る」**というオーダーの本質であり、日々の使い勝手や満足度を決定づける重要な要素となります。

1. 水と洗いのディテール

食洗機の活躍も大いにありますが、水栓のデザイン・機能と、シンクのデザイン・機能は、食洗機有無に関わらず、拘って頂きたい内容です。

a. 排水口の形状と素材

清掃性を極限まで高めたいという要望から、「排水口」の細部にこだわる方が増えています。

  • ステンレスの「一体成型」: ワークトップとシンクに加え、排水口部分までつなぎ目なくステンレスで一体成型することで、カビやぬめりの発生源となるパッキンや段差を排除します。
  • 蓋(フタ)のデザイン: 「排水口のフタが目立たないようにしたい」「水撥ねがしにくいようにしたい」という要望も多く、チェックすべきポイントです。

b. 水栓の取り付け位置と種類

水栓を単なる水道と捉えず、使い勝手の向上とデザインの一部として捉えます。

  • 壁出し水栓: 天板に水栓を取り付けると、水栓の根元に水垢が溜まりやすくなります。これを避けるため、**水栓を壁面に取り付ける「壁出し水栓」**を選択することで、清掃性を高めます。
  • 浄水器専用水栓の配置: 独立した浄水器水栓を、メイン水栓と並べるだけでなく、シンクの隅調理カウンターの端に配置するなど、動線を考慮した最適な位置を決定します。

2. 空間を仕上げる「光」と「色」の演出

キッチンは作業空間であると同時に、リビングの延長としての**「魅せる空間」**です。照明計画は、オーダーキッチンにおいて非常に重要な要素となります。

a. 調光・調色機能の組み込み

単に手元を照らすだけでなく、時間帯やシーンに合わせて光を調整します。

  • 作業用照明: ワークトップ直下に設置する手元灯は、明るく(高ケルビン)、影ができないように均一に照らします。
  • 意匠用照明: カップボードの棚内や、キッチン腰壁の下部(ケーシング)に間接照明を組み込みます。夕食後など、キッチンを使用しない時間は暖色(低ケルビン)でほんのり照らし、リビングの照明と連動させて空間に奥行きと落ち着きを与えます。この調光・調色機能は、お客様の**「ダイニングバーのような雰囲気を楽しみたい」**という要望を叶えます。

b. 扉材の「木目方向」の指定

扉材に木目調を選ぶ場合、その木目の流れる方向まで細かく指定します。

  • 横目: 扉を全て横目で統一することで、キッチンを横長に、広く見せる視覚効果を狙います。
  • 縦目: カップボードの縦のラインを強調し、空間を高く、すっきりと見せたい場合に採用されます。

これは、既製品では規格で決まっていることが多いですが、オーダーでは扉一枚一枚の目線の流れまでデザインの一部として捉えます。

3. 将来を見据えた「余白」の確保

第一部でも触れましたが、オーダーキッチンは将来のリフォーム(交換)を容易にするための**「余白」**を設計に組み込みます。

  • IH/ガス切り替えのための配線: ガスコンロを採用する場合でも、将来のIHへの変更に備え、専用の200V電源をキッチンの内部に仕込んでおきます。
  • ビルトイン機器用の「空き」: 導入コストの観点から、当初はビルトインオーブンを設置しない場合でも、「オーブンが入るサイズの扉付き収納」を予め設計しておき、必要なタイミングで収納を取り外し、機器をポンと入れ替えられるようにします。これにより、将来のリフォーム時に大がかりな工事や追加の造作が不要となります。

まとめ:オーダーキッチンは「コト」を買う

オーダーキッチンは、単に**「物(キッチン)」を購入するのではなく、お客様の「理想の暮らし」という「コト」**を具現化するプロセスそのものです。

「たかが50mm」「たかが排水口の形状」と思われるかもしれませんが、日々の料理、片付け、家族の動線、リビングからの眺め、そして10年後、20年後のリフォームまで、全てに渡ってストレスフリーであること。これこそが、3桁万円を支払ってでもオーダーキッチンを選ぶ価値であり、キッチン営業マンがお客様と共に追及する究極のゴールなのです。

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