キッチンリフォームの第一歩
日々の生活をより快適に、そして楽しくするために。キッチンのリフォームを検討している皆さんへ。
『キッチンは家の中心』とも言える場所で、家族や友人が集まり、美味しい料理が生まれる場所です。
そんなキッチンをもっと素敵に、使いやすくしたい!と思うのは当然のことです。
しかし、リフォームは大きな決断ですし、多くのお金が掛かかります。
また建築業界に携わってない方にとっては、どこから手をつければいいのか。と、迷うことも多いでしょう。
そこで今回は、キッチンリフォームを成功させるための基本的なステップと、建築会社やキッチンメーカーの選び方について詳しくご紹介します。
ステップ1: 理想のキッチンをイメージしよう
まずは、理想のキッチンをイメージすることから始めましょう。
どんなキッチンにしたいのか、どんな機器・機能が必要なのか、デザインや色、素材の好みなどを考えます。
インスピレーションを得るために、まずは雑誌やブログ、SNSなどで最新のキッチンデザインをチェックするのも良い方法です。
料理が好きな方は
「作業スペースを広く取る」
「調理道具や食器など沢山収納する場所の確保」が必要です。
小さなお子さんがいる家庭では、
「安全性を重視したデザイン・素材」や
「将来大きくなって一緒に使いやすいような計画」が求められます。
お子さんが独立され、夫婦二人の場合、
「友人を呼んでの食事会」
「子供や孫が来た時に一緒に調理」なども視野に入ります。
このよう、現在の使い方が最重要ですが、一度リフォームすると、次が早くても10年後と、長い期間はそのまま使う事が多いので、今後10年以上の使い方の変化にもある程度は対応出来るよう、先のことまで視野に入れ、イメージする事も重要です。
基本的に、キッチン本体は使い方が雑でなければ、余裕で10年は問題なく使え、機器類は10年を目安に交換等の対応をした方が良いです。
ステップ2: 予算・完成予定日を設定する
理想のキッチンがイメージできたら、次に予算を設定します。
リフォームには様々な費用がかかりますので、事前にしっかりと計画を立てることが大切です。
予算を決める際には、以下の点を考慮しましょう。
①材料費: キッチンカウンターや収納などのキッチン本体費用。
②設備費: シンクやコンロ、換気扇などの設備費用。
③解体費: 既存キッチンの解体、処分などの費用。
④施工費: 職人さんの工賃や工事の期間。
⑤予備費: 突発的な費用に備えて、少し余裕を持たせておきましょう。
予算を設定することで、現実的なリフォームプランが立てやすくなります。
総予算が例えば500万円の場合、キッチン本体(①②)には300万、工事費(③④)に150万、予備費50万のざっくり予算計画を立てる必要があります。
予算の想定が出来れば、完成させたい日程を決めます。
キッチンのみ、綺麗に入替が出来る内容の場合で、1週間程度。
LDK全体の工事で2~3週間、他の箇所も含めると1か月以上かかる場合もあるので、内容次第で工期は変更になるので、予算と共に、工事期間もある程度目安を付け、逆算していつまでに内容を決めないといけないのか、判断しましょう。
※オーダーキッチンや、輸入品の検討など、大きく納期が掛かる内容がある場合、工事より早く商品を手配しないといけない場合もあるので、要注意です。
ステップ3: 建築会社の選定
次に、リフォームを任せる建築会社を選びます。
建築会社選びは、リフォームの成否を大きく左右する重要なポイントです。
信頼できる会社を見つけるために、以下のポイントをチェックしましょう。
- 実績: キッチンリフォームの実績が豊富な会社を選びましょう。
過去の施工例を見せてもらい、自分のイメージに近いものがあるか確認します。 - 評判: 口コミや評判をチェックしましょう。
インターネットのレビューサイトや、実際にリフォームを行った知人からの紹介などを参考にします。 - コミュニケーション: 担当者とのコミュニケーションが円滑かどうか、非常に大切です。
自分の要望をしっかりと理解してくれるか、レスポンスが早いか、提案力があるか。
などを見極めましょう。 - 見積: 不明瞭な内容がないか、希望商品ではない内容になっていないか、要チェック。
また最近では、SNSに力を入れているかどうか。という所もポイントが高いです。
綺麗なホームページに、担当者の顔が分かったり、過去事例の豊富さ、定期的に更新されている痕跡など、しっかりしている会社か見極めるのには、重要な内容になってます。
※しかし、ネットの情報ばかりを鵜呑みにしないようにしましょう。
最終判断は自分自身が対面して、合う・合わないを決めるようにしてください。
あと、こんな質問も結構な頻度で言われます。
初めから1社に決めて進めるのが圧倒的に楽です。
が、信頼に足らない場合や、少しでも不安な内容・要素がある場合は、2~3社同時進行で話を進める方法も全然ありです。
また、信頼に足らない場合で多いないようは、契約を変に急かしたり、複数社検討していると伝えた時にあまり良い顔をしない会社は個人的にあまりオススメではないです。
良い会社は貴方以外の方からも相談のお声が掛かっており、急いで決める事を良しとしていない事が多く(対応で手一杯な事も)、また複数で検討する事も、ある物を買う行為ではなく、また金額も大きい為、比較検討は当然なので、そこでの態度次第では候補から外す選択も間違ってないと思います。
自分の思い通りにしたいあまり、建築会社に対して言い過ぎる事もあると思いますが、お互い人なので、言い過ぎ/言わなさすぎの両極端にだけはならず、あまり気を使いすぎない程度で、信頼関係を築く上コミュニケーションをとるようにしましょう。
ステップ4: キッチンメーカーの選定
建築会社が決まったら、次はキッチンメーカーの選定です。キッチンメーカーによって、提供されるデザインや機能が異なるため、よく比較して選ぶことが大切です。
- デザイン:自分の好みに合ったデザインが豊富にあるかを確認します。また、カスタマイズの自由度も重要なポイントです。
- 機能性:使い勝手の良さや最新の機能が搭載されているかをチェックしましょう。収納力や清掃のしやすさも考慮します。
- アフターサービス:リフォーム後のメンテナンスや保証が充実しているかどうかも確認しておくと安心です。
- 価格帯:予算内か多少のプラスで対応可能なのか。安い=融通が利かない内容なのかどうか、予算目安に対して希望と価格帯をしっかり確認しておきましょう。
建築会社が決まる前に、キッチンメーカーを決める方もいらっしゃいますが、その方向でも問題ありません。
が、建築会社によっては、決まったメーカーしか扱わない会社もあるので、決めているキッチンがある場合は、最初にその旨を建築会社に伝え、見積に反映してもらうようにしましょう。
(建築会社によって、キッチンの価格設定が異なる場合もあるので、見積時はしっかり確認しましょう)
また、キッチンメーカーによっては、リフォーム会社を紹介してくれたりもするので、迷う場合はキッチンメーカーに相談するのも1つの方法です。
※ほとんどの場合、信頼出来る会社紹介になると思いますが、もしかしたら、紹介手数料的なものが発生しての紹介。というの可能性もあるので、言われるがまま進めるのは注意しましょう。
あと、建築会社によっては、希望キッチン(他商品含め)を伝えても、予算オーバーな為、提案の段階だからと、勝手に別のメーカーに切り替えて提案を進める会社もあるようなので、見積内容が希望通りの内容か、しっかり確認する事も必要です。
ステップ5: 具体的なプランニング
建築会社とキッチンメーカーが決まったら、具体的なリフォームプランを立てます。
この段階では、詳細な設計図や見積もりを作成し、最終的な仕様を決定します。
デザインや素材、設備の配置などを細かく確認し、納得いくまで話し合いましょう。
後から「こうしておけばよかった」と後悔しないようにしましょう。
内容によっては、当初の予算を超える希望も打合せを進めると出てくる事も多々あり、予備費や追加予算など、どこまで許容範囲かしっかり理解して進めるようにしましょう。
また工事までの流れの確認や、工事期間のすり合わせなど、内容・規模が決まれば具体的な日程の話にもなるので、ご自宅の整理整頓などの準備を進める必要があります。
断捨離も打合せしながら進めないと、物が多い方は同時進行だと疲れてしまうので、ある程度余裕を持って取り組んだ方がいいです。
最近では、引っ越し業者が荷物の一次預かりなどもされているので、内容に応じて利用するのも一つの方法です。
ステップ6: 工事の開始
いよいよ各内容が決まれば、工事が始まります。
工事期間中は、定期的に現場を確認し、進捗状況をチェックしましょう。
疑問点や不安な点があれば、すぐに担当者に相談することが大切です。
- 注意点①: 工事中は一時的にキッチンが使えなくなるため、事前に代替の食事場所や調理方法を考えておくと良いでしょう。
- 注意点②: マンションの場合、工事前には管理会社等に連絡を入れ、近隣にも挨拶が必要な場合もあるので、建築会社と事前相談の上、対応進めないと、工事中に近隣からのクレームで工事中断など予期せぬトラブルに見舞われる場合もあるので、慎重に進めるようにしてください。
- 注意点③: 現場都合の変更も解体後に分かる場合もあるので、工事内容及び価格変動の有無も合わせて、確認し、記録としてメモなどは必ず取り、建築会社等にも共通認識を持って頂くといいでしょう。
些細な事でも気になったらすぐに伝え、対応してもらうようにしておくと、取り返しのつかない事態になる事は避けられるので、言いにくい事もしっかり伝えましょう。
またトラブルで多いのは、「言った」「言わない」の変更・追加対応も漏れ。
これは、着工前後関係なく、打合せの段階からの注意点ですが、口頭での打合せであっても、重要な内容は都度図面に書き込んだりして、目視でも分かる履歴を残すようにしましょう。
現場が進んでいる状況の場合、建築会社の営業担当と現場担当が異なる場合は、営業に伝えても、現場まで話が伝わって無かったり、すでに間に合わない場合もあるので、大切な変更の場合、安易に口頭だけで済まさず、出来れば現地で各担当同席の上で確認した方がよいです。
※基本的には着工までにすべての内容・仕様は決めているのが大前提で、変更は手間暇及び工程などにも影響するので、追加費用が掛かる認識をしておきましょう。
最近ではLINEでのやり取りなど、簡易な方法で記録が残せる事もありますが、それが図面に反映されているのかどうかのチェックは、建設会社はもちろんですが、施主側でもしっかりと目を光らせ、確認する事をお勧めします。
ステップ7: 工事完了と最終チェック
工事が完了したら、最終的なチェックを行います。
設計図通りに工事が進んでいるか、仕上がりに問題がないかを確認しましょう。
もし何か問題があれば、すぐに担当者に報告して対処してもらいましょう。
特に、設備の動作確認や、仕上げの状態などは念入りに行いましょう。
建築会社もしっかりとチェックして引き渡しに臨むと思いますが、抜け・漏れがあるのは当然。
という気持ちで、自分自身でもしっかりと見て・触って、完成の喜びを担当の方と分かち合いましょう。
内容や会社によっては、各内容の説明や、今後のアフターについても案内されると思うので、必要に応じてメモしながら、聞くようにしましょう。
また、過度に傷など気にされる方も多いですが、同じ人が作っている&生活するうえで必ず付くダメージもあるので、どうしても気になる傷や、明らかに施工時の対応が悪い内容などに重きを置いてチェック・指摘しましょう。
まとめ: 理想のキッチンを手に入れるために
キッチンリフォームは、決して簡単な作業ではありませんが、しっかりと計画を立て、信頼できるパートナーを選ぶことで、理想のキッチンを手に入れることができます。
今回ご紹介したステップを参考に、ぜひ素敵なキッチンリフォームを実現してください。
リフォームが完了し、新しいキッチンでの生活が始まると、日々の料理がもっと楽しく、家族との時間がもっと充実したものになるでしょう。キッチンは家の心臓部。そこに込められた思いが、家族の絆を深め、幸せな家庭を築く一助となることでしょう。
また、大掛かりなリフォームではなく、キッチン収納内部の見直しや、断捨離をするだけでも、十分快適に使えるキッチンに生まれ変わる可能性もあるので、予算が無い方や、大きな工事をするほど不満が無い方は、そのような取り組みをされるだけでも十分かもしれません。
色々な便利グッズなども今後紹介していきますので、気になる方は定期的に読みに来てください。
このブログが、皆さんのキッチンリフォームの成功に少しでもお役に立てば幸いです。
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