【キッチン収納】なにを/どこに/どれだけの量収納したい【整理整頓・得意不得意】

キッチン悩み相談

先日、あるお客様と打合せ中。

ご主人様(♦)
『奥さんは物の管理があまり得意ではなく、1つの引出に1つの内容で絞った方が出し入れもスムーズで、管理もしやすいと思ってます。それだと私もどこに何があるか分かりやすいという側面もあります。』

奥様(♥)
『新居では自分の使いたいように大きな引出を作って、いろんな物が見やすく管理出来るようにしたいと思ってます。主人は几帳面ですが、整理整頓はしてくれないし、キッチンにもほとんど立ちません。』

このようなシーンは割とよく遭遇します。

キッチン収納を考える上で、レイアウトに応じた適切な場所に適切な食器や調味料、調理道具が収納されていないと、調理中の無駄な行動が増え、また同じような物の購入にも繋がったりするので、普段使う方の意見を尊重しながら、たまに使う方でもわかりやすいようにする事が大切です。

上記のご夫婦の場合、回答は

『では、一旦大きな引出の割り付けで収納計画をご提案します。総幅が2400mmあるので、大きな引出1000mmを2か所、残りの400mmをゴミ箱スペースにしておきます。』

『幅1000mmの引出の内部は物の管理がしやすいよう、間で間仕切り出来るようなBOXを購入して入れたり、1つの引出で内部が分割されている仕様にすることも出来るので、今のキッチンよりサイズが大きくなる事での使い勝手をもう一度ご自宅で確認頂き、最終決定出来るようにしましょう』

オーダーキッチンの良さでもあり、悪さ?でもあるのが、同じサイズのキッチンスペースでも、100組の家族があれば、100通りの収納方法にする事も出来てしまいます。

例えば、一般的なカップボードの例で書くと、【食器】【家電】【食品】【ストック】【ゴミ箱】などを収納しないといけない事が多く、これらを限りあるスペースにどのように組み合わせていくか。は千差万別。

壁面収納のようにするのか、一部カウンタースペースを設けるのか、ベース収納と吊戸の完全分離型にするのかでも、収納量やどこに何を収納するか(出来るか)が変わってきます。

【食器】

家族の人数や、料理のスタイルでも様々。

こだわる方は和食・洋食・中華・他。と地域に合わせた食器を使う方もいらっしゃれば、大皿にドン!と盛り付け、各自小皿に移して食べるスタイルもあります。

また、友人・知人が来たとき用の「おもてなし食器」や、大人数が来たとき用の「同一大量食器」、重ねて収納できる食器なのか、単体で置かないといけない食器なのか、セット食器があるのか、など内容により収納方法も変わるので、食器好きな方は棚を2台3台と置かれる方もいらっしゃいます。

♥『この料理には、この食器が栄える』
♦『このワインには、このワイングラスでないといけない』
♦『おつまみを盛り付けるのは、あの小皿がベスト』
♥『お友達が来たときは、このブランドの器でもてなす』

など、食べ物・飲み物・来客起因でも様々な選択になる事も多いのが【食器】です。

そしてその【食器】種類や素材、デザイン、使いやすさなど、多種多様です。

さらに最近は家事効率や手荒れ、冬場の手が冷たい問題などもあり、食洗機の普及が大きく進んでいるので、「食洗機対応」しているかどうかが、重要なポイントにもなっています。

お気に入りの食器だけど、食洗機で洗えないから、もっと使いたいけど使いたくない。
なんて事にならないように、使う事だけではなく、使った後の事、使わない時の事も考えて、購入するようにしましょう。

私の実家は食器が大量にあり、幅1800㎜程度の食器棚が2台あり、中身もパンパン。
でも実際に使用している食器はほんの一部で、ほとんどの食器たちは棚で眠ったまま。

たまぁ~に思い出した時に、料理に合わせて使う事もあるそうですが、それも手間のごく一部の食器たちだけ。奥行きが深いと、たくさん入るが奥の物は使わなくなる事も多いので、計画時には詰め込めればいいや。という思いだけで深くする事はオススメしておりません。

収集が好きな方や、思い入れのある食器で処分出来ない。という事情もあるかと思いますが、スペースが足りない方は特に、思い切った断捨離も必要に応じて決行してみましょう。それだけで、キッチンが見違える内容になる事もあります。

また別記事で、【食器】について管理やどのような物が使われているのか。おすすめなども合わせて紹介します。

【家電】

キッチン家電は、かなりの種類が様々なメーカーから発売されており、楽しく・おいしく・調理が出来るモノから、時短に繋がるモノ、逆に時間は掛かるが、拘りの一品が出来るモノなどもあり、食器と違ってスペースが大きく必要で、また価格もなかなかすぐに買える価格帯のモノは少ないので、色んな意味で慎重に選定する必要があるので、選ぶのも一苦労な商品です。
(まぁ、その苦労が楽しかったりもしますが)

代表例を挙げるとすれば、【炊飯器】【オーブンレンジ】【トースター】【ケトル】この4台は多くの家庭で使われているモノで、他にも、【ノンフライヤー】【ロースター】【パン焼き機】【ミキサー】【ジューサー】【コーヒーメーカー】などなど、書き出すとキリがないくらい出てきます!

家電収納(隠す方法)について別記事でまとめておりますので、良ければそちらも見てください。
キッチン家電を扉で隠す!【軸回し扉】のススメ!!

【食品】

お魚にお肉、お野菜に加工食品など、こちらも食器同様に数多あります。

食品の多くは恐らく、冷蔵庫での保管。となると思いますので、冷蔵庫のL数が非常に重要なのと、最近では、冷凍食品や作り置きを冷凍保存される方も多く、通常の冷蔵庫だけだと冷凍のスペースが小さいので、別で冷凍庫を置かれる家庭も増えております。

夏場は特に氷やお子様がいらっしゃればアイスクリームなども多く収納出来、また貰い物が多い方やふるさと納税など、まとめて届いてしまう食品なども、冷凍保管すれば、長く置いておけるので、重宝します。

なので、キッチンでの食品収納としては、【冷蔵庫のL数】が重要で、それに伴って設置場所の検討が必要になります。

国産冷蔵庫で最大のサイズを有しているのは【日立:R-WXC74V 】の735Lとなっており、横幅は驚異の880㎜となってるので、大きい冷蔵庫希望の方は、スペース最低でも900㎜は確保しておけば対応出来ます。
※キッチンが2階で階段が狭い場合、搬入出来ない場合もあるので、確認必須です。

   
【日立:R-WXC74V 】開閉時

冷蔵庫以外での食品収納は【パントリー】【食器棚(カップボード)】の一部に入れる方がほとんどかと思います。

乾物にインスタント食品、パスタやお菓子、その他常温保管が可能な物は、冷やして食べるもの以外は上記2か所への収納となると思います。

家族人数や構成、買い出しに行ける頻度、長期保存もするのかどうかで、場所の選定及びサイズ感も決まってくるので、リフォームする方は過不足を補うレイアウトや内容を決め、新築する方は近くにスーパーなどがあり、頻繁に買い出しに行けるのかどうかでも、収納量は変わってくるので、家の中だけではなく、外の環境も確認してサイズ感など決めるようにしましょう。

【ストック】

【ストック】に関して、上記【食品】のストックもあれば、【家電】のストック(ガスボンベや炭酸ボンベ、浄水器カートリッジ、電池等)もあれば、日用品のストック(キッチンお手入れグッズやゴミ袋やペーパー等)もあるので、多くのストックをするのであれば、想定以上の場所が必要になるので、分散収納も視野にあまり物を沢山溜め込まない工夫も必要になります。

あると安心する事もありますが、物が溢れると管理が難しくなり、無いと思って買った物が実はストックであって、2重になってしまった・・・なんてことになる事もあるので、管理と使う頻度も考慮してストックしましょう。

【ゴミ箱】

地域により、分別数であったり、指定袋があったり、回収頻度の違いで合ったり、ゴミが多く出るご家庭か、そうでないかも含め、何台置くことになるのか次第で、キッチンスペースが大きく異なります。

多くのゴミ箱は幅が300㎜前後の物が多く、3分別しようと思うと900㎜のスペースが必要で、出し入れを考慮すると1m程度確保しないといけないので、かなり多くのスペースがゴミ箱で埋まる事になります。

まとめ

様々な物を収納する必要があるキッチン。

一度、すっきり収納する事が出来れば、無駄なものは買わず、入らなければ入替(断捨離)、出し入れもスムーズ。などメリットがたくさんあるので、皆さまもキッチンを新調する・しないに関わらず、なにを/どこに/どれだけの量収納したいのか、考えて創意工夫してみましょう。

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