2023年現在、ネット上には様々な情報があふれ、キッチンに関しても実際の使用感や比較検討をされた内容など、調べればすぐに出る時代。
そんな時だからこそ、周りの情報のみに任せず、自らしっかりと選ぶ力を身につけてほしい。
と思うので、どのように選べばいいのか。を考える上で私(建築現場監督歴約4年・キッチン営業経験12年)が想う一番大切な1つのポイントをお伝えします。
1:自分の環境の確認
皆さん、よく「どのメーカーにしようかな」「ここで建てるならこのラインナップから選んだら安い」「このキッチンカッコいい」など、「メーカー」や「価格」「デザイン」を軸に検討を進める人が多いと思います。
それはそれで正解でもあります。が、まずは一旦【自分の環境の確認】として、
【自分がどのようにキッチンを使ってきたか】
【今後どのようにキッチンを使いたいか】
この2点をしっかりと確認しましょう!
キッチンの選択肢はかなり多くあり、よくあるスシテムキッチンメーカーや、オーダーキッチンメーカー、造作で作ることも出来るし、海外のキッチンメーカーを使うことだって出来ます。
でも、どれが自分に合うキッチンなのか。メーカーから選んでしまうと、そのメーカーの出来る範囲でしか、将来を描けないので、それではもったいないです。
【自分がどのようにキッチンを使ってきたか】
今まで、どのような環境でキッチンを使われてきたのか。をまず確認しましょう。
これから新築で建てる方も、リフォーム・リノベーションをされる方も、今全くキッチンを使ってない。という方は非常に少ないと思いますので、確認できると思います。
「今は賃貸で小さいキッチン」「家族みんなで使っている」「家電が好きで沢山ある」「オープンキッチン」「2世帯で共同使用」「塗装扉とステンレス天板の組合せ」「ガスコンロ」などなど、とりあえず思いつくだけ今のキッチン環境を素材や機器、レイアウトにサイズ、使う人、入れる物など、とにかく何でも【確認・整理】して、それが『良い』と思っているのか『改善したい』と思っているのか『なんとなく順応している』だけなのか、ハッキリさせてください。
■『良い』と思っていれば、次の新しいキッチンにもその要素は盛り込んだ方が良いこともあります。
※希望のキッチンと現在のキッチンの『良い』ところの組合せが『悪い』事もあるので、一概には言いにくい部分でもありますが。
■『改善したい』と思っているなら、自分の希望を具体的にイメージしましょう。
◆例:コンロとシンクの間が狭い
今40cmしかない。あと15cm大きければ、盛り付け皿と他作業も同時に出来るのに・・・。
■『なんとなく順応している』場合は、特にストレスがないことが多いので、問題ないです。
が、違うキッチンになった場合、前はなんとも思わなかったけど、変わることで使い勝手が悪くなり、ストレスにつながることもあるので、サイズ感や位置関係(自身の行動位置や家電位置、収納位置など)はしっかりと把握しておきましょう。
【今後どのようにキッチンを使いたいか】
さて、今までのキッチン、今のキッチンの確認ができたことで、今後どのようにキッチンを使いたいか。という事が見えやすくなったかと思います。
『良い』ものは更に伸ばし『改善したい』はどのように改善するのがベストか。
『なんとなく順応している』は改めてキッチンメーカーで体験しながら、他希望とされている内容と相性がいいか確認。していきましょう。
この確認は、自分一人でするより、家族であったり、友人・知人としたり、家を建てる・リフォームする会社の人とする事もいいと思いますが、一番はキッチンメーカーの人と話をして確認するのがいいと思います。
キッチンに特化しているので、様々な経験談やお客様の希望を聞く能力。またメーカーによっては出来る・出来ない。という内容や仕様もあるので、今後については、キッチン担当の話を聞きに、気になるメーカーのショールームに予約をしていくことをオススメします。
私のお客様で、打ち合わせ前にご自宅でメモされた内容を持参され、
「ここをこうしたい」「ここはこう使っているけど、次のキッチンでこの使い方は出来ますか?」
など【自分がどのようにキッチンを使ってきたか】をまとめて来られた方がいらっしゃいました。
そのように伝えていただけると、こちらとしても一緒にその空間を体験している感じでお話ができるので、アドバイスもしやすく、理想のキッチンに近づくと思います。
また、誰かと話したり、打ち合わせしたりする際の注意点が一つ。
『メリット』と『デメリット』について。
友人・知人や家族の場合は特に意識しなくてもいいと思いますが、新築・リフォームを依頼する先の担当や、メーカーに行かれる場合はショールームスタッフと打ち合わせすることもあると思いますが、キッチンについて『メリット』情報しかない場合、『デメリット』についても確認はした方がいいです。
◆例:ある打ち合わせのシーン
担当AかB、どちらが今後のキッチンを具体的にイメージ出来ましたか?
恐らくオープンキッチンが良い。と思っている人は色んな情報を見て、何となく良いな。と思っただけ。という事もあり、いざ話をするとイメージの話になりやすく、実際の作業や使うとどうなるか。についての内容が置き去りになってしまうケースも多々あります。
なので、担当やメーカー次第な所もありますが、打ち合わせでデメリットの話がなかったら、ちょっと聞いてみるのも方法の一つです。
※デメリットを言わない担当が悪い。というわけではなく、打ち合わせ時間や内容により、話すと脱線してしまい、本来の目的まで到達しない場合や、話の流れで理解されているお客様だとわかった場合には、あえて話しないこともあります。
レイアウトの事、素材の事、機器の事、キッチンに係る様々なワードがあり、それぞれすべてのメリット・デメリットを確認するのは厳しく、またデメリットが多い打ち合わせになると楽しくなくなるので、良いことしか聞かなかったり、気になったりしたら聞く程度でも十分です。
まとめ
以上がキッチンを検討するうえで、最重要な1つのポイントでした。
まず【自分がどのようにキッチンを使ってきたか】過去や現在を振り返り、情報の整理を具体的にしておき【今後どのようにキッチンを使いたいか】を誰かと一緒に考え、イメージを膨らませていく。
それら出来たら、いよいよ『どこにキッチンを依頼するか』となります。
迷われている方・相談したい方は気軽にコメントや問い合わせをご利用ください。
コメント