キッチンと言えば、多くの方がよくCMしていたりする大手国産の量産メーカーのキッチンを思い浮かべるかと思います。
いきなり『オーダーキッチン』という選択になる人は、何か理由があります。
「知人が使っているのを見た・聞いた」「実家で使ってます」「住宅営業・設計士・コーディネーターからオススメされた」「SNS等で良く見かけた」「住宅雑誌に掲載されていた」「展示場・モデルハウスなどで見た」などがあり、それらに行きつく方は少しは増えてきていますが、まだまだ実情は少ないと思います。
そして、建設会社によっても『オーダーキッチン』が選べるのかどうか。という事もあります。
建売住宅や完成済みのマンションなどは、基本的にはキッチンが既にあり、それを見て気に入って購入。という流れになるので、多くの方は間取りや設備、建材など数ある中から『選ぶ』のではなく、すでにある物に自分が『合う』のかどうかで判断するしかないです。
一方、注文住宅やリフォームの場合は、自分が好きなメーカーや建材、設備などを導入するように打ち合わせが出来ますが、建築会社の中には自社で取り扱いが出来る範囲が決まっている会社もあるので、もし始めから『オーダーキッチン』を採用されたい場合、その旨は早めに伝え、打ち合わせが途中で中断される事のないように確認しましょう。
では、ここから何故『オーダーキッチン』がオススメなのか、また『オーダーキッチン』とは何か。という事も書いていきます。
オーダーキッチンとは
『オーダー』=『注文』なので、注文住宅同様、自分の好みや使い方に合わせて各内容を自由に調整が出来るキッチン。それが『オーダーキッチン』です。
「えっ、キッチンってそんなに選ぶ内容があるの?」と思っている方は、キッチンの可能性を知らないだけなので、勿体ないです!
せっかく注文住宅を建てるのに、キッチンは既製品でそれに合わせて暮らすのが果たしていいのかどうか。と個人的には思ってしまいます。
既製品キッチンでも十分に役割を果たすので、今なお多くの方が使われ、日々進化もしてますが、一人一人に寄り添ったキッチンではなく、大衆向けのキッチンで大きく外れがない。というのが量産メーカーキッチンです。
また同じ『オーダーキッチン』でも選べる選択肢は多くあり、地域密着型のメーカーや全国展開しているメーカー、また個人でキッチンを作っている会社もあり、海外メーカーも合わせると、凄い数のキッチンがあります。それぞれに特徴もあるので、かなり奥が深い内容になります。
オーダーキッチンの魅力
『オーダーキッチン』の魅力は何と言っても、1つとして同じキッチンは無い。という事です。
お客様の希望を聞きながら、0の状態から一緒に造り上げていくキッチンになるので、同じレイアウトでも収納内容が異なっていたり、機器が違っていたり、引出の高さを入れる物に合わせてつくったり、それぞれの家庭の理想的なキッチンに出来る事が最大の魅力です。
妥協せず・納得・満足するまで打ち合わせをして決められる。
それが『オーダーキッチン』です。
今使っているキッチンの気に入っている内容はそのまま受け継ぎ、使い勝手の悪い所は良くなるように改善し、また希望のレイアウトに即したデザイン面も使い勝手と同時に考える。使いたい&必要な機能がある機器の選定。意匠性・清掃性などを考慮した各素材。そんなことまで細かく決めていく打ち合わせを進めるのがオーダーキッチンです。
なので打ち合わせは多肢にわたり、もの凄く大変なのですが、キッチンが好き・料理が好き。という方は漏れなく【苦労<楽しさ】になるので、一緒に打ち合わせするこちらも楽しく打ち合わせ出来る事がほとんどです。
そもそも『オーダーキッチン』にする方で「なんとなく」で進める方はほぼいらっしゃらないです。
(稀にあまり使わないが、気に入ったデザインを見かけて、そのまま入れたい。という話もありますが)
逆に『オーダーキッチン』にしない方が良い方は、打ち合わせが苦手な方や、既製品を使うのに全く抵抗がなく、それに自分が合わせる自信がある方などは、普通のキッチンで十分だと思うので、わざわざオーダーにしなくても全然いいと思います。
選定範囲
これは『オーダーキッチン』でも、範囲が限られている事があるので、比較検討が必要な事があります。
A社はステンレスが得意、B社は突板が得意、C社は塗装が得意。など、1番の違いが出るのは扉材になるかと思います。
他、機器類や天板類もオリジナルな物もありますが、オーダーキッチン対応メーカーだとほぼ同じ内容が採用出来ると思います。
また『金物』まで選定出来るメーカーは少ないと思いますが、そこまで選定されたいお客様はほぼいらっしゃらないと思いますので、ここでは省きます。
(金物=開扉や引出、その他動作する箇所に使われるレールやヒンジなどの総称)
展開規模
大小様々あるオーダーキッチンメーカーですが、その規模でも希望が叶うかどうかの判断基準になります。
対応エリア内かどうか。実際にキッチンが見られるショールームがあるかどうか。今後も安心して使い続けられるかどうか。という事が規模に応じて変わってきます。
個人会社
ショールームがない事も多く、あっても台数が少ない事がほとんど。
しかし、個人でするので制限なく内容選定が出来、お客様と二人三脚。まさしく『オーダーキッチン』という言葉がピッタリです。
が、しっかり信用できる人かどうかの判断と、キッチンは出来るまでも重要ですが、一番重要なのは出来てから!になるので、出来てからの対応が悪い。など後々のトラブルになりそうなら、後の事も考えながら人柄も含め、打ち合わせをするようにしましょう。
また、ほぼメディア等に露出することがないので、基本的には紹介がほとんどで見つける事が難しいですが、最近ではSNSなどを利用されている場合もあるので、気になる方は調べてみてください。
小・中規模のメーカー
地域密着型が多く対応エリアが限られる事もあるので、気になるメーカーがあれば、対応エリアの確認を行い、エリア外の場合も対応できるかどうか聞いてみるのもいいと思います。
なぜ地域密着型だと他エリアで対応が出来ないのか。それは打ち合わせをどのよう進めるのか。という事が大きいかと思いますが、他コストの問題や取り付けする職人さんの移動可能範囲や、製作工場からの運搬など、様々な要因があり、地域を絞って価格のバランスやアフターも踏まえた対応とされていると思います。
なのでエリア外対応が、もしできたとしても追加費用が高かったり、アフター訪問の対応速度が距離的な問題で少し遅くなったりする可能性もあるので、対応検討時のチェックポイントになると思います。
全国対応メーカー
こちらは年々知名度が上がってきており『オーダーキッチン』を検討される方はどこかには行かれる事になると思います。
また規模が大きいと実績も豊富で、ホームページやSNSでの情報発信、ショールームの規模も割と大きい所もあり、尚且つアフターもしっかりしている事が多いので、安心できる点もメリットかと思います。
実際のキッチンを見て、触って確かめながら、希望・理想内容を営業担当と話しながら打ち合わせをする。そんな『オーダーキッチン』をまず進めるなら規模が大きい会社・メーカーから始めるのが良いかなと思います。
その内容で不満や、もっと求める事があれば、さらに深い『オーダーキッチン』の世界へ踏み込むことになりますが、満足出来るまでとことん追求しましょう。
まとめ
ここでは書ききれない情報・魅力が他にもまだまだありますが、一般的なメーカーを選ぼうと思っている人も、一度は『オーダーキッチン』の選択も視野に入れる事をオススメします。
さらに広い視野を手に入れる事が出来ます。
ショールームに行くだけでも価値があると思うので、まずはショールーム見学の予約をして、見て話しを聞いてみる。という事から是非始めてもらえたらと思います。
「オーダーキッチンは敷居が高い・・・」と思われている方も多いですが、全然そんなことはないです。
オーダーキッチンの会社にはキッチン好きが集まっているはず?なので、きっと楽しく見学ができ、新たな発見もあると思います。
もし『オーダーキッチン』が気になっている方はコメント・問い合わせ頂ければ、もっと具体的にお答えしますので、お気軽にご利用ください。
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