24年8月更新【海外食洗機類似仕様】国産食洗機フロントオープン、ついに誕生!【パナソニック】

これからのキッチン

食洗機をまとめた記事も書きましたが、国産と海外産で乾燥のさせ方に大きな違いのあった『食洗機』

ですが、パナソニックよりなんと!海外同様のフロントオープンで容量もほぼ同じで、乾燥機能が個別でついているモデルが発売されています。

※Lクラスキッチン:2023年12月22日受注開始
 ラクシーナ:2024年2月21日受注開始

※24年8月追記
一部のオーダーメーカー(キッチンハウス・クチーナ)でも取り扱い開始された様子。

大容量フロントオープンタイプ システムキッチンセット販売専用商品※写真:パナソニック ホームページより引用。

まだ私も実物は見たことがないですが、かなり気になる仕様なので、HP上の内容がメインになりますが、所感も含め書きます。

パナソニックフロントオープン食洗機【NP-60EF1W】

■本体希望小売価格:¥517,000-(税込) ※現在はパナソニックのキッチンとセット販売のみ対応。

やはり気になるのは価格!

通常の国産引出式だと同じくパナソニックのハイグレードで¥391,600-(税込)、スタンダードグレードは¥200,000-前後の価格帯なので、普通食洗機より単体で倍ほどの差額が・・・。

ただ、機能・内容ともに比較する対象としては違うので、海外食洗機と比べてどうなのか、という事を他項目含め、書いていきます。

➡比較検討『ミーレ』『ボッシュ』

・ミーレG7104CSCi:¥462,000-(税込)※操作部ステンレス仕様。
・ミーレG7364CSCi:¥528,000-(税込)※オールドア材仕様。

・ボッシュSMI4ZDS016:¥423,500-(税込)※操作部ステンレス仕様。
・ボッシュSMV4ZDX016:¥423,500-(税込)※オールドア材仕様。

海外メーカーより高額でお手頃な価格帯ではない(ボッシュとの差額:¥93,500)ですが、今後の販売台数に応じて、価格も頑張ってもらえるかなと思ってます◎

今はパナソニックキッチンとの併用販売のみなので、比較した食洗機が導入できるのかどうか。

 

■容量:12人分(標準食器) 72点

➡比較検討『ミーレ』『ボッシュ』

・ミーレ:16/12人分 72点

・ボッシュ:12人分 84点

容量に関しては、規格・基準で異なるので、参考程度の比較になります。
が、大きな違いはなさそう。

幅は同じですが、バスケットの構造などが各社異なるので、一概には言えないですが、ミーレはアジア向けの庫内バスケットを採用している機種もあるので、【お皿の点数>お茶碗の点数】となるのは、厚みの違いで差が入れられる食器数に出るので、そのあたりも考慮した点数になっているかもです。

なので、ミーレとパナソニックでは同等の点数になっていると思われます。

■運転時間:3時間~5時間程度(プログラムによる)

➡比較検討『ミーレ』『ボッシュ』

こちらも容量同様、特に大きな違いはなさそう。
(5時間は掛かる事は少ないが、3時間前後は必要なケースが多い)

庫内が大きく、洗える量が多いので、やはり引出式のものと比べても時間が掛かってしまいますね。

個人邸には夜中に運転すれば、特に3~4時間程度なら全然問題ないかなと思ってます。

■プログラム数:8種(オート/乾燥のみ含む)

➡比較検討『ミーレ』『ボッシュ』

・ミーレ:3種+オプション2種~10種+オプション3種

・ボッシュ:6種+オプション5種

プログラムに関しては、そこまで多くなくても基本的にこのタイプの食洗機はオート内容で概ね問題ないので、個別に洗いたい物があれば、それに応じて各プログラム内容を検討する感じで良いかと思います。

■乾燥:ナノイーX送風&ヒーター乾燥&ケコミ排気乾燥システム

これが比較する際の最大の特徴かと思いますが、引出型食洗機同様、ヒーターにて乾燥させる仕様で、尚且つナノイー送風で除菌やニオイを抑制させるそう。


※写真・内容はパナソニックホームページより引用。

洗浄後は、ヒーターで熱した温風をファンで庫内に送り込む「ヒーター乾燥」でカラッと乾燥。排気は足元の排気口から、約35 ℃※7の低温・低湿排気するケコミ排気乾燥システム。

➡比較検討『ミーレ』『ボッシュ』

・ミーレ:オートオープン機能
運転終了後に内部の湿気を自然に排出するため、扉が自動で開き、庫内の蒸気を室内へ排出する機能。

・ボッシュ:ゼオライト機能
ゼオライトという鉱石が庫内の水分を吸収し、吸収する際に発熱するので、庫内に乾いた熱気を送り込むことが出来る機能。

これだけ見ると、仕組みの違いでどれも乾燥はするのでは?と思う方もいらっしゃると思うのですが、『強制乾燥』か『自然乾燥』なのかの差があり、しっかり乾くか、若干水滴残りなどが発生するかなど、差が生まれる機能になると思います。
(実際に並べて比較検討はメーカー側でないとなかなか出来ない)

また、海外産は【洗浄~乾燥】までが1工程なのに対して、パナソニックのフロントオープンは【洗浄~乾燥】【乾燥のみ】でも運転が出来るとの事なので、手洗いした物の乾燥だけで使用する事も出来るようです。

ただ、あの量を【乾燥】だけで使うのは、なかなか大変かなと思います。

まとめ

【乾燥】というキーワードが海外メーカーでは弱く【庫内サイズ】【食器の出し入れしやすさ】というキーワードが国産メーカーでは厳しい状況でしたが、そのどちらも兼ね備わった食洗機が発売され、住設営業マン的にはお客様の選択肢がさらに増え、嬉しい限りです。

価格がまだ割高で、海外機器の方が安いですが、機能差があり、また今後使用者からの感想やコメントなどがSNS筆頭に多くなれば、どういう選択をするのが理想的なのか、多くの判断材料が出る日もそう遠くないと思ってます。

しかし現段階では、パナソニックキッチンを購入される場合にのみ、検討出来る商品。というのが残念ですが、そのうち、他キッチンメーカーでも採用が出来る日が来ることを願っておきます。
※トリプルワイドIHやガスなど、いまだにパナソニックキッチンのみの採用なので、一般販売されない可能性もありそうですが・・・。

※24年8月時点では、パナソニック・リクシルでの採用が出来、他オーダーメーカー(クチーナ・キッチンハウス)でも採用が出来るとの情報が入っております。

海外食洗機をSNSや住宅系雑誌などで良く目にする現在では、国産食洗機の地位・割合が危ぶまれてましたが、これをきっかけに、他メーカー(現在、ビルトイン食洗機はパナソニックとリンナイのみ)も、使い勝手と国産ならではの機能を追加した、キッチン機器の開発をして頂けたら嬉しいです。

食洗機の採用を推奨している私としては、ぜひ使ってみたい機器の1つで、食器洗いという家事から一人でも多くの方が解放され、冷たい水での苦労働、洗剤による手荒れなど気にせず、他に時間を有意義に使えるようになればいいな。と願っております。

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