【タイパ】あなたの時給、おいくらですか??【家事負担】【主婦・主夫時給】

これからのキッチン

【タイパ】=タイムパフォーマンス
掛かった時間に対して、どれだけのパフォーマンス(クオリティや満足度)が得られているか。

夫婦共働き世帯の割合が21年時点で約70%と過去比較して増加しており、家事に割り当て出来る時間が年々減少傾向にある状況も踏まえ、この【タイパ】は非常に重要な考え方の1つだと思ってます。

※昭和60(1985)年には全世帯の4割を占めていた「夫婦と子供」の世帯は、令和2(2020)年時点では全体の25%となり、単独世帯とひとり親世帯が全体の約半数を占めるようになった。
令和4(2022)年時点の共働き世帯は、専業主婦世帯の3倍近くとなっている。


※男女共同参画局の文言及びデータを引用しております。

日ごろ、キッチンの営業を通じて様々なお客様とお話する機会がありますが、やはり家事に関しては『時短』のワードと共に表題の【タイパ】も注目されている内容なので、キッチンに関わる【タイパ】について、まとめていこうと思います。

キッチンに関わるタイパ8項目

まず、キッチンで出来るタイパに繋がる行動や計画、導入機器などについて8項目に分けて解説していきます。

①食材・調味料などの計画的な管理と収納

キッチンでのタイムマネジメントを向上させるために、食材の計画的な管理と収納は重要です。

冷蔵庫やパントリーに棚や引き出しを使って、食材を見やすく整理することで、料理の準備や買い物リストの作成が簡単になり、無駄な時間やストレスを軽減します。

良くやってしまうのは、収納する場所が決まっておらず、以前に買ったものを忘れて、新たに買ってしまう。という事。

すぐに必要でない物の購入は無駄なスペースを取るだけではなく、賞味期限の問題や無駄なお金を使ってしまう事にもなるので、キッチンを考える際には、『どこに』『何を』『どの程度』収納したいのか、する必要があるのか。を考えて計画しましょう。

作業中に関していえば、調味料や保存容器の整理が重要で、いつも使う物は使いやすい位置に配置する事で、料理の準備や片付けを効率化します。

調味料や保存容器を整理整頓し、使いやすい場所に配置することで、料理の準備時間を短縮することができます。

■週5日、ディナー準備で45分かかる所を2~3分でも短く出来れば、1か月で約40分~60分の短縮が可能。

②多機能調理器具の導入

キッチンスペースを有効活用するために、多機能調理器具を導入することが有益です。

例えば、圧力鍋やミキサー、電子レンジのグリル機能付き容器などは、料理のバリエーションを増やしながら、調理時間を短縮します。

1台〇役!などのキャッチコピーはよく見かけると思いますが、省スペースで沢山の作業や料理が効率よく出来ると、時間短縮&楽しさUPなど、まさしく【タイパ】に繋がる器具も沢山あるので、興味本位で買って1~2回使って眠ったままの器具がもしあるのであれば、再度使い方を見直し、色々な情報源を頼りに、もっと簡単で便利に使える方法を探してみるのもアリだと思います!

■2品調理を1熱源でする場合、1品10分だと2品で20分。これを多機能調理出来る機具に任せると2品10分で、半減させることが可能。

③調理時間を短縮する調理器具の利用

忙しい生活で、仕事終わりのごはんの支度程、調理時間をしたいと思うシーンは無いかと思うほど、調理の時間を短縮することが重要です。

例えば、電気ポットやオーブントースターなど、簡単に調理できる機器を導入することで、料理の手間を減らし、効率的に時間を使うことができます。

また最近では『レンチン』料理も様々あり、パスタを茹でるのも、ソースを作るのも『レンチン』で使う器なども削減出来、後片付けも効率よく出来るメリットもあります。

■パスタを茹でる際に、鍋で水からお湯にする時間+パスタを茹でる時間も掛かる&鍋を加熱する際は安全面からもその場からあまり離れられない事も考慮すると、短縮時間とその他の作業が出来る時間のダブルでお得になります。

5分短縮できたと仮定すれば、その5分を違う事に使う事も可能。
(お風呂を洗ったり、違う料理の準備をしたり、などなど)

④食器洗い機の導入

食器洗い機は、手洗いよりも効率的で衛生的な方法で食器を洗うことができます。

食器洗い機を導入することで、手間や時間を節約し、家事負担を大きく軽減することができるので、非常のオススメの機器になります。

有ると無いとでは、調理中の動作や食後の時間に雲泥の差が出来るので、共働きでも、そうでなくても、食器を洗う時間➡家族とのお家時間になる事がどれだけ素敵な事か・・・体験されてない方は、キッチン導入時には必ずチェックしていただきたいポイントです。

■食器を洗う時間➡食洗機に入れる時間となると、人数にもよりますが、5分~15分程度は1回あたり短縮できるかと思いますので、週5日、朝と晩の計算で1日約20分使う仮定で、1か月400分(6時間40分)の短縮が可能。
※ここの短縮時間(6時間40分)=他に使える時間なので、かなり大きな時間、日常にゆとりが生まれます!

⑤廃棄物処理機の設置

食材の残りや調理中に出る生ごみを処理するために、廃棄物処理機の設置が有用です。

これにより、ゴミの分別や処理にかかる手間を減らし、キッチンを清潔に保つことができます。

ゴミの分別数は地域や住まわれている住居体系によっても異なりますが、総じて生ごみの処理は大きな問題です。

処理機の「ディスポーザー」が導入されていれば、概ね解決ですが、ほとんどの家ではないので、生ごみ処理機を購入されたりすれば、ゴミの嵩が減らせたり、ニオイや虫の発生を抑えられるので、健康面にも配慮出来る内容となってます。

■ゴミの嵩が減れば、ゴミ出しの回数が減らせるので、週2回のゴミ出しが週1回に出来れば、ゴミ収集場所までの往復の時間、ゴミ袋セットの時間を短縮でき、袋代も節約できます。

⑥スマートホームテクノロジーの活用

スマートホームテクノロジーを活用することで、家事を効率化し、快適な生活を実現することができます。

例えば、音声認識システムやモバイルアプリを使って、調理や食事の管理をスムーズに行うことができます。

近年、徐々に増えつつある携帯連動なども同様で、離れたところから操作し、不在でも調理が出来たり、買い出しの際に冷蔵庫の中身が見れたり、様々な派生を見せています。

今後もより一層、このようなデジタル面でのキッチンアップグレードは起こってくると思うので、更に効率よく調理や片付け、管理が出来るようになる事に期待しながら、今できる事に取り組みましょう。

■朝、家電に具材・調味料をセットして出勤し、帰宅時にアプリ操作で調理開始。帰った時にアツアツの料理が帰りを待っている。なんて事が出来れば、朝少し早く起きて、下準備をすれば、疲れて帰った後の事は考えず、好きな事だけ出来るので、時間短縮とプライベートの充実が可能。
※自分で作る料理が好きな方はこの限りではないので、お好きなように活用出来ればと思います。

⑦キッチンのエルゴノミクス設計

エルゴノミクス設計(人間工学)
人と機械の関係を「マン・マシン・システム」として捉え、人と機械の最適な関係づくり、つまり「人と機械の最適化」を目指すものである。

これをキッチンで考えると、カウンターやシンクの高さを適切に設定することで、姿勢を保ちながら作業することができるので、料理や片付けの際の体の負担を軽減し、作業効率を向上させます。

また、作業スペースの大きさ、誰がどの機器をどこで使うか。などもこの関係性を見つめなおし、設計する事で効率のよいキッチン空間が出来、スムーズな作業に繋がる思考の1つです。

■キッチンが無駄に広すぎると、移動距離が大きくなる&掃除にも時間が掛かり、また高さの調整で腰を曲げた姿勢で調理を長くすると、負担が掛かり、整体などへ通わないといけなくなったりもするので、自分の体が資本なので、無理なく快適に使える設計を出来れば、キッチンのプロと一緒に考える事をオススメします。

⑧照明と通気の改善

明るい照明と十分な通気は、キッチンでの作業効率や快適性に直接影響します。

薄暗い所での作業は目の負担が大きく、また調理中のミス(切り間違えや調味料の入れ間違い、加熱度合の加減)も起こりやすくなるので、自然光やLED照明をしっかりと活用しましょう。

また換気扇や窓を使って十分な通気を確保することで、料理の準備や調理中の快適な環境を実現します。

これらの行動や機器の導入により、キッチンでの作業効率が向上し、忙しい生活の中でも料理や家事をスムーズに行うことができます。

■照明だとスイッチの位置が重要で、キッチンスペースの照明や手元灯など、必要な時に必要なだけの光量を得られるようにする必要があるので、わざわざ付けに行く必要があるのであれば、その時間が無駄になるので、計画時に注意が必要。

まとめ

ざっと8項目書いてみましたがいかがでしたでしょうか。

オススメとしては、④食洗機の導入が圧倒的で、これによる家事負担の削減が非常に大きいと思います。

月:6時間削減+6時間別の事が出来る=12時間の価値がある。

という事なので、日々で考えると5分~15分程度。とそれくらいなら。と思う人も多いと思いますが、月ベースで考えると非常に大きく、その時間他の事が出来る考えを持てた場合、倍の時間お得になります。

年中無休の主婦業を時給換算すると「882円」らしいので、それで計算しても、『1か月1万円』程度になる。と言い換えられるので、そのお金があれば、家族で月1回、外食が出来る金額になるので、事の大きさが分かると思います。

これが共働きの方の時給計算だと、もっと高くなると思うので、家事に費やす時間を本業や副業にあてられれば、更にお得になります。

また私は単身ですが、この【タイパ】の意識をしてからは、無駄な事に無駄な時間を使わず、作業効率を仕事でもプライベートでも考える癖がつくと、やりたい事への時間が大きく確保できるので、単身の方も是非、食洗機の導入は卓上のコンパクトな物もあるので、オススメです。
(他、ロボット掃除機に乾燥機付き洗濯機など、キッチン以外にも【タイパ】家電が多々あります)

色んな場面で【タイパ】を意識すれば、自分の・家族の・家事負担を機械や器具、設計で抑えられることがあれば、どんどん取り入れ、違う時間の過ごし方や、ゆっくりする過ごし方など、より有意義な生活に出来るので、チョットした事でも試して「楽さ」「楽しさ」「時短」になる事は積極的にやっていきましょう!

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