【キッチンレイアウト】ペニンシュラ型 詳細解説3選

キッチンデザイン思案部

キッチンの配置・レイアウトは様々あり、使う人によって『オススメ』『オススメでない』か。
という事もありますが、家の形や大きさによっても『出来る・出来ない』という事もあります。

そんな数多くあるレイアウトですが、今回はアイランドと共に人気の『ペニンシュラ』について、解説していきます。

ただ普通に解説するのは、他のサイトでも充分な内容があるので、ここではキッチン営業歴13年の私がもっと細かなポイントや拘った方が良い内容も含め、書いていきます。

ペニンシュラキッチンとは

ペニンシュラは『半島』という意味で、キッチンの一部(左右)が壁に接しているキッチンを『ペニンシュラキッチン』と呼びます。

用語の意味は知らない人が意外と多いので、改めての確認です。

一般的には加熱器側の側面に壁があり、それ以外はアイランドと同じ形状となります。

細かなポイント・こだわり内容3選

では、ここからはペニンシュラキッチンにする場合の、着目点を3点お伝えします。

壁面材

キッチンの一方が壁になっているので、その面は何かしら壁の仕上げが必要になります。

それも加熱器側の壁面の事が多いので、不燃材の施工が必須です。
(不燃材=タイルやキッチンパネルなど、燃えない素材)

キッチンは慎重に選んだのに、壁の素材やデザインを適当に選んでしまうと、結構目立つ位置なだけに、後悔してしまうポイントとなるので、要注意です。

お手入れが楽なのは『キッチンパネル』で、バリエーションも無地・木目柄・石目柄・ステンレス調柄・その他にも様々あるので『キッチンに合う』だけではなく、『LDK空間全体で考える』事が大事です。

『タイル』は意匠性を好まれる人が採用する事が多く、見た印象も良いです。
ただタイルだとサイズにも寄りますが、基本『目地』と呼ばれるタイルとタイルの間の部分が汚れ、その汚れが取れずらい。という事があるので、長く綺麗に使う事が少しパネルに比べると難しいです。

最近は汚れにくい目地材や汚れが目立ちにくい色にするなど、対策は様々あるので、建築会社や建材メーカーに確認してみましょう。

あと機能性を考慮するなら『マグネット』仕様のパネル。

磁石でくっつく仕様なので、フックやホルダー、ラックなど必要に応じて脱着可能なのが魅力的なので、そのような機能性を重視する場合にはオススメです。
(加熱器側の壁の場合、熱の問題と油汚れなども考慮する必要があります)

平面計画

壁がある事で、そこを有用に使うことを意識した平面計画が出来るので、アイランドと同じような使い方で、さらにメリットを伸ばすことが出来ます。

例えば、リビングやダイニングからキッチンを見た時に壁で上手く家電や冷蔵庫が隠れる配置にすると、キッチンがスッキリ見える効果があったり、その壁を利用したパントリー計画やその他家事導線を考えた計画も出来ます。

壁があるメリットを十分に理解して、平面上の導線・また立体的に見える意匠にも気を配ってみましょう。

ここでのポイントは『その壁は無くてもいいのか』ということです。

建物の構造によっては、耐力壁や構造柱の影響で壁や柱がその場所に必要なことがあり、アイランドが希望だったけど、間取りや建築会社の仕様で壁が必要になった。という事もあり得ますので、平面計画をされる際には、優先順位を設け、また変更した際に壁の位置がどうなるか。という事も常に確認しながら進めるようにしましょう。

色々と間取りを変更すると、不意に「ここには柱が必要になって・・・」「ここは壁が無いと構造的にNGで・・・」など、上下階の間取りや、開口や柱間のスパンによっても、色々と制限が掛かる場合もあるので、すべての希望が希望通りに叶う事もあれば、そうでない場合もあるので、叶わない場合でも、諦めず『希望してなかったけど、変わってよかった!』と思える提案や発想で乗り越える事も必要なので、一人で考え込まず、担当の方と一緒になっていい間取りを作りましょう。

壁の有効活用

キッチンに面していない側の壁をどのように利用するか次第で、かなり快適具合が変わると思ってます。

キッチンに面する側は先ほどのキッチンパネルやタイルの意匠性重視でしたが、裏面はあまり見えない位置になる事も多いので、ここにキッチンのスイッチ類やインターホン、給湯器リモコンなど、キッチンに近い位置にあると利便性が良い内容を導入する事も視野に入れると、より快適に生活が出来ると思います。

カップボード内容や、リビング・ダイニング配置、通路や玄関位置・窓位置などにも注意しながら、そのようなスイッチ・リモコン関係をまとめる位置もキッチンレイアウトをリビングダイニングと一緒に決める際に気にしながら決めましょう。

1点、通路になっている場合、リモコン類の出っ張りが気になる。という方も多いかと思いますが、その場合、壁の構造にも寄りますが『ニッチ』形状にすれば、気にならなくなる事もあるので、集約する場合、また他の壁面にする場合も含め、そのような壁加工が対応可能かどうかも確認するのが良いです。

しかし、構造壁になっている場合はニッチなどの加工が出来ない可能性もあるので、対応可否は建築会社に確認しましょう。

他にはバーを取り付け、フックで調理道具などひっかけて『見せる収納』としての活用も出来ます。
先ほどのマグネットパネルなんかもあれば、お子様の予定や献立など、隠れる位置に貼る事も出来ます。(通路になっている場合はお勧めできませんが)

 

まとめ

大まかな内容はある程度理解されている事も多いので、少し細かな所に着目した『ペニンシュラ』キッチンの内容でしたがいかがでしたでしょうか。

『壁面材』お手入れ・見た目も考慮して空間に合うかどうかを確認。

『平面計画』壁の位置が活かせる間取り・配置に出来るかどうか。生活導線も含め確認。

『壁の有効活用』単純な構造の壁。と思わず、生活に必要な内容を盛り込めないか確認。

この3点とペニンシュラキッチンを検討する際に加え、より魅力的な・使って楽しい・綺麗で素敵なペニンシュラキッチンになる事を願ってます。

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